Case study

修理事例

ベンツ W123 280E エンジン不調の為入庫しました。

さて今回入庫した車両はW123 280Eです。

高年式でクーラーもあり、普段の足として使用可能な車両ですので人気がございます。

お預かりした車両は、数社の整備工場さん、ディーラーさんを回って、当社のお客様より

ご紹介戴いた経緯があります。

何処のショップさんでも治らない、原因不明と言われエンジン載せ替えしかないと

280E

言われて費用もかなりかかる為治さずに保管されていました。

症状としては走っていてブレーキをかけて止まるとそのままエンジンが止まる。

エンジンのかかりが悪くなる等の症状。

電話等で症状を聞いて原因をさぐる…。。。

だけどいろんな事が考えられ今までの整備内容も無く、当社でも治るか治らないかの

判断は現時点では出せなかった…。

ですがオーナー様は当社に全てを委ねて下さいました。

もしこれで治らないようなら諦める…。。。

見えないけど密かに火がついた…。。。

最低限金額のかからない部分からの点検から始めました。

一番怪しいのはフューエル系。

見た感じフィルターの交換歴が直近では感じられず外してチェック。

フューエルポンプ等

ゴミチェック…

フューエルポンプ

車両側

下記はポンプ、フィルター内部より取り出したガソリンです。

汚れたガソリン

通常はりんごジュースのような美味しそうな色ですが…

新しいガソリン

上記が新鮮なハイオクです。

このような状態の為、フューエル系が一番怪しいと判断し

フューエルタンク内の確認、タンク内のフィルター交換、

フューエルフィルター交換、ホース、電磁ポンプの交換です。

新品

リア周りが完了したのでまずここでエンジンをかけて様子を見る。

これで治ればいいのですが…。。。

いろんなタイミングで試乗を繰り返したけど症状は変わりませんでした。

次はエンジン部分。

何よりも一番心配なのはフューエルデスビ。

ガソリンがあの状態でしたのでフューエルデスビが原因と

既に凡そ検討がついていた。

まともに入手できたとしても目ん玉が飛び出て帰ってこない金額。

日本での入手は困難ですので海外より入手しました。

それで下記が取付後。

フューエルデスビ

パーツ

取付後走行テストの為、丁度群馬県に用事がありましたので

オーナー様にお話しして承諾を得られましたので長距離テスト…。

結果以前のような症状は出ずに帰宅。

これで心置きなくドライブ可能です!!